今週日曜日、「第22回マインドスペース夢カフェ」でした。
「シリーズ自己理解を深める」の第3回目、今回のテーマは「③思い込みを外す」でした。
第2回目のときに、「コンプレックスを個性に変える」というテーマで「認知に歪み」のお話をして、単語でネガティヴなイメージの性格を表す言葉をポジティヴな言葉に置き換えてみるというのをしましたが、今回は、文章でネガティヴヴな思い込みを外すトレーニングをしました。
お話した主な内容は、NLPやコーチングでいうリフレーミングと、心理学で言うところの論理情動理論です。
そして、今回は、われわれは出来事をネガティヴに考えがちだけれど、ひとはどんなに否定的に思える行動や振る舞いにも必ず「肯定的な意図」があり、それが発生する背景・条件・前後関係などのとして非言語状況次第で無数の意味を持つことができることなどをお話しました。
「論理情動理論」からは「A-B-Cモデル」を取り上げ、A「出来事・体験」・B「ビリーフ」・C「結果として生じる感情や行動」と位置づけたうえで、「感情の原因は出来事ではない」「さまざまな感情が起こるのは他者のせいではない」「様々な感情は過去の出来事のせいではない」ということを、強調させていただきました。
こういうアプローチだったので、最近よくいろんなところで話している「正しく憎む」ことについても話させてもらうことになりました。
アメリカの心理学者アルバート・エリスは、ひとが持ってしまいがちな主なイラショナルビリーフ(非合理的な思い込み)を3つあげています。
①私はうまくやらねばならない、あるいはひとからよく思われなければならない。
②あなたは私に気持ちよく、親切に接しなければならない。
③世間は、私がほしいものを、すぐに、簡単に、確実に与えなければならない。
このビリーフを持っていると、満たされない現実が起こり、「私」や「あなた」に「ダメ出し」が始まり、「社会」が「最悪」だという評価に陥ります。
こんな、叶いもしない思い込みを、意外とみんな持っているものです。
論理療法が注目するのは、「本当に可能性のある真実を評価する」ことだと言っています。
ひとは誰でも、肯定的にものごとを捉え、成長していく力を持っていると心理学は考えます。
アルバート・エリスによると、そこに「要求」「最悪だと思うこと」「低い欲求不満耐性」「人間の価値に対する包括的評価」が邪魔をし、イラショナルビリーフを生むのだとされています。
誰にでも肯定的に捉え、成長していく力があるのであれば、ネガティヴに陥りがちなビリーフを変えることで、ダメ出しはなくなるはずですよね。
自分にも相手にも、社会にも。
徹底的な「自己理解」を来年3月まで名古屋会場「カフェヴァンサンヌドゥ」では、毎月やっていきたいと思っています。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
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