2014年9月17日水曜日

じぶん発見プロジェクト しろにじカーサ 9月度【セルフイメージチェンジルーム】のご報告

第2日曜日9月13日は、「じぶん発見プロジェクト『しろにじカーサ』【セルフイメージチェンジルーム】」でした。

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今回は、3名のみなさんが参加してくださいました。

以下、参加されたみなさんの感想です。
【Oさん】「男性性・女性性」という話の内容でしたが、自分の中の、男性はこうあるべき・女性はこうあるべきという思い込みが自分の困難を作り出していたのかもしれないと思いました。けっこう若い頃から追求してみたいテーマがあり、それに関係する人々との接点もあり、でも「こうあるべき」の諸々の思い込みや偏見が、自分の周りにいた人々に対する自分の側の無理解や不誠実・人間関係が育たないといったことにつながっていたみたいです。テーマについて、それに関わる人々について、今現在から見て、当時はよく分かっていませんでしたが、恵まれていたと思います。もっと相手を大切に、助け合って動くべきだったと、今にしてそう思いますし、「自然への回帰」について、昔も今も自分のテーマとして自分の内側にあるのですが、知識を増やすとかイベントに出かけてみるとかその前に「男性は自然を破壊する方向性だから自然保護を主張する男性は×」「ベジタリアンの男性はおとなしすぎて×」というような間違った思い込みをどんどん外したいです。そして、今つながりのある人々のことを、もっと大切にしたいと思います。
【さっちゃん】自分の男性性・女性性はどちらが強いのかな、くらいの気持ちで臨みましたが、女性性が強いという結果が出たことに正直面倒だなと思ってしまい、驚きました。自分にとっては『女性性を発揮するのは敵を作りかねない、男性性の方が安全だ』という気持ちがあるようです。また、自分でも自分自身の女性性を受け入れているかというと今現在は怪しいところだと思います。『自分のことがよく分からない』は私の弱点なのですが、知りたくない・分かりたくないという気持ちも同時に存在していることに気づけたのがよかったです。
今回は、男性性・女性性について、「表現方法を変える」というテーマでお話をさせてもらい、ワークとディスカッションをしました。

まず、参加者のみなさんに最近の近況報告と、最近男らしい、または女らしいと思った人がいるか、また自分の男らしさ女らしさを意識したことがあるかなどを話してもらいました。

そのあと、男らしさを表す形容詞や単語、女らしさを表す形容詞や単語を、どんどん出してもらいました。
そして、父親らしさ母親らしさについても同じように聞いてみました。
最後の画像のホワイトボードにあるとおり、いろんな単語が出てきました。

今回のテーマの「男性性」とは「行動エネルギー」であり、「女性性」とは「受容エネルギー」であることをお話させてもらいました。
男性性・女性性」の詳しいお話については、昨年11月20日のブログ記事「男性性・女性性 」に書いてありますので、よかったら見てみてくださいね。
http://torff.blog.fc2.com/blog-entry-59.html

今回は、ボクが作った男性性・女性性傾向チェックテストのワークをやってもらいました。
そして、その結果をどう感じたかみんなでシェアし合いました。
9月SCR2 9月SCR3 9月SCR4 後半は、「男性性・女性性」「父性・母性」について、どう捉えていったら、よりよい生き方につながっていくか、についてお話させてもらいました。
冒頭で、みんながイメージした「男らしさ・女らしさ」「父親らしさ・母親らしさ」が、社会の中で決めつけられたイメージであり、文化的な要素によってとても影響を受けてしまっているイメージであること、それに囚われて、男性であれば「男らしくない自分はダメだ」とか、女性であれば「女らしくない自分はダメだ」という思い込みを作ってしまって、自分らしさを見失っていないかを問いてみました。

結局は、自分自身が何を望んでいるか、どうしたいのか、それには何が必要で何が足りないのか、それをしっかり理解しておかないと、また、その自分の個性である部分を、社会的役割や社会的イメージに押しつぶされて苦しくなっていないか、ということを知っておかないと、自分の望む将来にはつながっていかないということを知って欲しかった感じがあります。

そして、これはボクの私見ですが、誰の中にでもある「男性性・女性性」を知って、相手により場面により、上手く活かしていったり、ときには頑張って苦手な方のエネルギーを意識して使ってみるということも必要だと思うこともお話しました。

人は何かを決めて行動しようとするときに「男性エネルギー」を使って行動に移すものです。
でも、実は「行動する」前に、自分の行動しようとする意識や情熱をちゃんと受容します。
そして、いま行動できる時間やスキルやお金があるかを判断して、行動できる状況にあるかを判断してその環境を受容しています。
たとえ、さほど判断をせずに勢いで行動してしまえ、と思っているときも、勢いでやってしまおうとする自分の思いを受容しています。
日本では主に「男性エネルギー」が重要と言われている風潮にあると思います。
欧米では主に「女性エネルギー」が重要と言われている風潮にあると思います。
しかし、ボクは、「受容」する力が最初必要で、そこでしっかり自己理解・相手理解・社会理解をしたうえでの「行動」するエネルギーに重要性を感じています。
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毎月書いていますが、3月までの「セクシュアリティ勉強会」のときは、事例が極端すぎてなかなか当事者の気持ちになりきれないという意見が多くありましたが、【セルフイメージチェンジルーム】で理論的に、もしくは感覚的に得たものを、【マイノリティスタディルーム】で応用してもらえるような、この3時間だけでもいろんなシチュエーションに身を置くことで、実際に自己理解相手理解社会理解を深めていってもらいたい意図もあります。
人は独りでは生きていけません。
人との関係性のなかで、また自分が存在する社会のなかで生きています。
深く「自己理解」をして、「相手理解」も深め、支えてもらったり支えたり、支え合いながら、自分の人生を全うしていきます。
そして、社会に存在していくのです。
【セルフイメージチェンジルーム】では、これからも「自分の個性」「自分らし」に焦点を当てて、ボクの話を聞いてもらったり、ワークやディスカッションをしたりしながら、参加者の方の人生に活かしてもらえるような気づきをもたらす、そして安心して自分のことを話し、支えあっていけるような「心の居場所」にしていきたいと思います。

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参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

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